開発の背景

DEVELOPMENT

水難救助ツールに代表される「モーターボート」や「ゴムボート」は、今も広く普及され、水上での様々な救助シーンで活躍しています。しかし、近年「スピード」「操作性」「取り扱い易さ」「どこでも簡単に運搬できる」などの特徴から、「水上オートバイ」が抜群の機動力を持った水難救助機材として注目されています。私たちは20年以上に亘り水上オートバイに携わってきた経験を生かし、救助シーンでの新たな可能性を見出せないものかと日々模索、研究をしてきました。そして、専門家の意見を取り入れながら度重なる走行試験を経て、従来のツールよりも更にスピーディーに確実に救助することができる、水上オートバイで牽引する水難救助ツール「シースレッド」が完成いたしました。私たちは、この「シースレッド」が、今後、社会に貢献できる新たな救助ツールとして活躍することを切に望んでいます。

開発コンセプト

水難救助で一番重要なのは、処置するまでの「時間」です。

私たちは、「通報から処置するまでの時間を短縮し、生存率の向上を図る」ことをコンセプトに開発を進めてきました。水難現場からの通報を受け、救助するまでの時間をどうすれば短縮できるかが課題でした。現在の救助活動の多くはゴムボートを使用していますが、私たちは、先ず現場へ急行する機材として、「機動力」、「スピード」、「安全性」に優れている水上オートバイを選択しました。
しかしそれ単体ではデッキのスペースが充分でないために救助の方法が限られてしまいます。そこで私たちは、水上オートバイで牽引する、安定性が高く水上で容易に要救助者を引き上げることが出来、尚且つその場で処置が出来るものを創ろうと、現場で活躍する多くの救助隊員の方の意見を取り入れ、3年をかけて7艇の試作品を作成し「シースレッド」を作り上げました。
「シースレッド」は、水難現場に急行し、要救助者を迅速に船上へ引き上げ、胸骨圧迫等の処置をしながら陸へ搬送することが出来るため、処置するまでの時間を大幅に短縮することが可能となりました。
この「シースレッド」は、私たちが売りたいものとして創ったのではなく、たくさんの救助隊員の方々の意見を形にした結果、世の中に必要なものとして生まれてきた機材です。
この機材で、一人でも多くの命が救われることを願っています。

水難救助の最重要課題は、「通報から処置までの時間を短縮」し生存率の向上を図る

現在
ゴムボートが主流

・船上に人を引き上げることが困難
・船外機のプロペラが露出していて危険

新提案

水上オートバイで牽引する水難救助艇

水上オートバイ

・機動力・スピード・安全性
・プロペラが露出していないため安全に人に接近できる
 (一例. 東日本大震災で100人を救助)

シースレッド

・船上で容易に人を引き上げられる
・その場で心肺蘇生などの処置が出来る
・バックボードごと陸上の救急車へ引き揚げる

「処置するまでの時間短縮」
で生存率が飛躍的に向上。